炒め物用人参の雷片切り、昔はこの凹凸の隙間が完全に埋まらなければやり直しだった、師匠に怒鳴られるのはいいが、呆れられ、何も言われないことが最大の苦痛だった、だからその苦痛から逃れるために必死に学んだ、ゆっくり、そして確実に。
歳をとったから、目が弱くなったから、集中力が衰えたから。 言い訳をすればキリが無い。だからそんな時は、
「それはそれ、これはこれさ」
と、いつものように、いつもの思考で処理する。 自分が技術や何かを覚える時は必ず「急がない」ということに徹して来た、急いで中途半端に技術を得るということは、その技術を教えた師に対する最大の侮辱であり背信行為になるのだと昔師から教わった。 ただ、こうも教わった、
「テメェの店くらい持った時には、自分で自分を戒めれるくらいの失敗や手抜きをしてもいいんだ、誰も気がついてくれねぇし、叱っちゃくれないんだからよ。」
それを思い出しながらこう思うわけです、 失敗したわけでも、手を抜いたわけではない、
全力でこのザマなんですよ師匠・・・(笑泣)
だが、こういうバランスの中に私の世界は存在している、こういう部分が私の世界のヤジロベーの足でありヘソだったりする。 初めてお会いした人から、「マスターが唱える「それはそれ、これはこれ」ってのは普通の人には出来ないですよ、そこまで割り切った考えになれるほど強くないですよ。」 と言われたりするが、
なぜ、割り切らなければならないのか? なぜ、急いで知識や技術は覚えなければならないのか? なぜ、誰も頼んでいないのに誰かの何かを背負って、ケツを拭かなきゃいけないのか?
師の教えが軸である私の「これはこれ、それはそれ」ってのの本質は、割り切るとか、切り捨てるとかじゃなく、
メリハリということ。
読んで字のごとく時には緩んで時には張る、車だとハンドルの遊びもそんな位置づけですね、どんな考えや行動にも自分を戒める何かと許せる何かという保険を付けるということ、師匠が言ったようにテメェの店持ってテメェで背負えるならええやんけって考えみたいな?・・・・ でも、メリハリのある思考って言ってもそれも難しいですよね、たとえば
「政治家になった山本太郎は好きになれないけど、メロリンQは大好きだ!」
みたいな考えも、「それはそれ、これはこれ」いわゆるメリハリかもしれません。
逆に、一貫、一徹した考えってのもあります、私は客商売をする人間は決して男女の恋愛話に口を挟んだり介入してはならないと思っています。これは昔宇都宮グループで人事部長をしていたアロマというバーのマスターから学んだもんでして、人によっては、
「でも、客はマスターに恋愛での悩みとか、いろいろ相談したくなるもんじゃない?そういうので力なるのも客商売じゃないのかなー。」
なんて言われちゃったりしたときこそ、
「うんにゃ、それはそれ、これはこれやろ、聞き上手とお節介は別もんやで。」
と言えるのです。 みなさんにはメリハリがありますか? 時に厳しく叱る雷親父の自分と、全てを許す聖母のような自愛を両方持っていますか? そして、それをいつ、誰に学んだかを覚えていますか? 師匠(おやじ)・・・ 昔はあなたを
「いちいちやかましいんじゃハゲ!」 「でけへんもんはでけへんのじゃボケ!」 「んなことわかっるっちゅーねん!スナックじゃ鼻伸ばしてるデレデレオヤジやんけ!」
と何度も何度も何度も何度も心の中で悪態ついていたけど、敬意だけは持っていた、一線は越えなかった、世界で一番尊敬していた。
都内の一等地に6店舗も店を持ち、彩グループの経営者になった時、成金臭プンプンであなたに胸を張って会いに行った時に、あなたはすでに他界して青山墓地に眠っていたことが今では救いです。
あの時、メリハリの無い驕った自分を見たらあなたは失望したであろうから。
あなたのおかげでズルができなくて苦労しています。
でも、ズルをしなくても、失敗もしますが、それが仕事であり、それも仕事だと思っています。
【師の名言】 http://kairou.blog54.fc2.com/blog-category-33.html 【オマケ メロリンQ】 https://www.youtube.com/watch?v=QsHuZySCzjs
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10月1日、新発売!

これが尼崎の味!・・・・
なわけないやん!

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